余田 メール  21/08/29


福音の写し





(啓示された福音の写しより)

お役に立つかどうか知りません、又ご存じのことばかりかもしれませんが・・・
イエズスがラビ・ガマリエルに話を乞われて、それに応じられた部分です。

「あなたがたは、わたしが真理を話さずに冒涜したかのように、不当な非難をしています。
わたしが話すのは、自分を弁護するためではなく、
あなたがたが真理を知ることができるよう、光を与えるためです。
わたしは自分のために話しているのではなく、
あなたがたが信じて誓うことができる言葉を思い起こさせています。

それらの言葉は、わたしを証言しています。
あなたがたがわたしを、あなたがたと、全く違わない人間、あなたがたよりも劣る者と
見ていることは分かっています。
そして、人間がメシアになることは不可能だと思っているでしょう。
あるいは、少なくとも、メシアは天使でなければならない、その出自は神秘的で、
神秘的な出自によってのみ権威を輝かせる王であるべきだ、と考えています。

でも思いだしましょう。
書物はわたしたち人間の歴史のいかなるときにも、その歴史を形成し、
この世の続く限り存在するでしょう。
学者たちは、いつも、どこにおいても、書物からじぶんたちの学問への裏付けを引き出し、
真理のひらめきによって、過去を研究します。
その書物に、神が彼の天使に教えるために、
『お前はわたしの子、わたしは、今日、お前を生んだ』と
仰せになったことが書かれていませんか?」。

「霊的被造物である天使たちは、至聖なる方に仕え、知らせをもたらすように、
彼によって造られました。
人間は、動物や、万物が造られたのとおなじように造られました。
でも、彼から生まれたのではありません。
なぜなら、神が生むのは、もう一つの彼自身しかないからです。
完全なる者は、完全なる者を生むしかありませんでした。
ご自身より劣る者を生んで、完全性を減らさないためには、
ご自身と同じ存在を生むしかなかったのです。

 さて神は天使を生んだり、彼らにご自身の子としての威厳を与えて高めたりしないのなら、
『お前はわたしの子、わたしは、今日、お前を生んだ』と仰せになった子は、
どういう者になりますか? そして、彼を生んで、天使たちに指し示して、
『すべての神の天使たちよ、主の前にひれ伏せ』と仰せになるとしたら、

彼の本性はいかなるものでしょうか?
そして、『わたしの右に座れ。
わたしはお前の敵をお前の足台にしよう』と、父が彼に仰せになるのを聞けるのは、
どんな息子でしょう? その息子は、父と同じ神以外になり得ません。
彼は父と同じ属性と力を持ち、父と同じ愛を楽しみます。
それは、得も言われぬ完全そのものの愛です。

 でも、神がある天使を子の位に 上げることがふさわしくないと思われたなら、
今ここであなたがたに話している者について、
二年前にベタ・バラの浅瀬で仰せになったことを、
一人の人間について仰せになったでしょうか?

 今わたしに反対している人たちの多くが、あのときあそこで彼の言葉を聞きました。
あなたがたは、彼の声を聞いて震えました。
神の声は間違えようがなく、神からの特別の恵みがなければ、
それを聞く人を圧倒し、心を震えさせるからです。

では、あなたがたに話している人は、誰ですか?  
あなたがたと同じように、人の意思によって、人間から生まれた者ですか?
では、いと高き方は、肉体の意思によって生まれた人びとのように 恩寵のない体に、
ご自身の霊を宿らされたと言うのですか? 
いと高き方は、あの大きな罪を贖うのに、一人の人間の犠牲で満足されるとでも? 

よく考えなさい。天使をメシア、購い主としてお選びにならなかった彼が、
人間を選ぶでしょうか? 
贖い主は、単に父の子であって、
人間の性質を持たず、人間の限界を超えた能力を持たないのでしょうか?
そして、父の長子は、永遠の長子であるならば、両親がいるでしょうか? 
あなたがたの尊大な思考は、真理の領域に近づくこれらの質問に、動揺させられませんか? 

この質問への答えは、
信仰心に満ちた謙虚な心の中でのみ、見つかります。

 誰がキリストになるでしょう? 天使ですか? 天使以上です。
人間ですか?人間以上です。 神ですか? そう、神です。
でも人間の肉体につながれます。罪を犯す肉体を完全に償うためです。 
すべてのことは、罪を犯した同じものによって償わなければなりません。

ですから、神は、堕天使ルチフェルと、彼に追従した天使たちの贖罪のために、
天使を送ってもよいはずでした。
分かるでしょう、ルチフェルも罪を犯しました。でも、神は、闇の天使たちを贖うために、
天使的な霊を送りませんでした。彼らは神の子を崇めませんでした。
神は、自分の愛から生まれたみ言葉に対する罪を赦しません。
でも、神は人間を愛し、唯一の完全な人を、遣わします。
人間を贖い、神との平安を得させるためです。

ですから、人間である神だけが、人間の贖いを実現し、神を宥めることができるというのは
正しいことなのです。

 そして、父と子は、愛し合い、理解し合いました。 
父は、『わたしは望む』と言われ、子は、『わたしは望みます』と言いました。
そして、子は、『与えて下さい』と言うと、父は『とりなさい』と仰せられました。
こうして、言葉は肉となりましたが、その成り立ちは神秘的で、
この肉は救い主イエズス・キリストと名付けられました。 
人間を贖い、王国へ導き、悪魔を倒し、隷属を終わらせるためです。

 悪魔を倒す! 人の子ができることを、天使はできませんでした。
だからこそ、神はその偉大な業の達成を、天使たちにではなく、人に命じたのです。
ここに、あなたがたが出自を疑う人がいます。 
あなたがたは拒み、不安を感じています。 ここにその人がいます。
神の心にかなう人です。すべての兄弟を代表する人です。外見はあなたがたと同じような人ですが、
出自は、あなたがたと違って、すぐれています。
人からではなく、神かれ生まれ、神の祭司に任じられ、神の祭司として、世の罪の犠牲として、
高い祭壇の前に立っています。最高永遠の法王、メルキゼデクの階級の大祭司として。

 恐れることはありません! わたしは王の冠に手を伸ばしません。
別の冠がわたしをまっています。心配いりません! わたしはあなたがたの原理を奪いはしません。 
わたしには、別の原理があります。 
恐れるなら、人の犠牲と、キリストの慈悲が、あなたがたに役立たないことだけ恐れなさい。 
わたしは、あなたがたをとても愛していますから、
父にわたしを無にすることを許してもらいました。
あなたがたをこんなにも愛していますから、あなたがたに永遠の救いをもたらすために、
世のすべての苦しみを焼き尽くすことを願いました。

 なぜ、わたしを信じたくないのですか? まだ信じることができませんか? 
キリストについて、『お前は永遠の祭司、
メルキゼデクにかたどった者』と言われているではありませんか?
祭司はいつ、始まりましたか? アブラハムの時代でしょうか? 
いいえ。 あなたがたは知っています。わたしたちの民の始まりに、
預言者のような姿で、わたしを予告したように見える正義と平和の王は、あなたがたに警告しませんでしたか?
神から直接、もっと完全な祭司がくると。

メルキゼデクのように、その出自は誰も知らないが、
『祭司』とよばれ、永遠の祭司である者が来ると警告しませんでしたか? 
あなたがたはもう、ひらめきを受けた言葉を信じないのですか?

あなたがたがそれを信じるなら、
学者のあなたがたはなぜ、わたしについての言葉、
『お前は永遠の祭司、メルキゼデクにかたどった者』という言葉に、
満足な説明を与えることができないのですか? ですから、アロンの前と横に、別の祭司がいます。
そして、『お前は祭司』と言われています。『祭司だった』ではありません。
『祭司になるだろう』でも有りません。 永遠の祭司です。

ですから、この言葉は、永遠の祭司が、よく知られたアロンの血統ではなく、
いかなる聖職者の血統でもないことを知らせています。
それは、メルキゼデクのように、神秘的な出自になるでしょう。そのようにして出るのです。
神の力によって送り出されるなら、それは神が、司祭職と儀式を新しくすることをお望みだということです。
それらが、人類に役立つようになるためです。

 あなたがたは、わたしの出自を知っていますか? いいえ。わたしの行いを知っていますか?
いいえ。 それらがどんな効果をもたらすか知っていますか? いいえ。 
あなたがたは、わたしのことを何も知りません。 
ですから、このことにおいても、わたしが『キリスト』であることがわかるでしょう。 
その出自、本性、使命は、神が人間に明かすことをお許しになるまで、知られることがありません。
それよりも先に信じることができ、実際に信じる人は幸いです。
そのときには 神のすさまじい啓示が彼らを地面に押しつぶし、動けなくさせ、
天から眩い強烈な真実によって圧倒し、地からは、『彼は神のキリストだった』という叫びが上がるでしょう。

 あなたがたは言います、『彼はナザレ人だ。父親はヨセフ。マリアが母親だ』と。
わたしには、わたしを人間として生んだ父はいません。わたしを神として生んだ母はいません。
わたしは、神秘的な聖霊の働きによって受けた体を持ち、聖なる幕屋を通ってあなたがたの中に来ました。
そして、わたしは、自分を神の御意思に沿う形にした後に、あなたがたを救うでしょう。
わたしの体という幕屋から、本当のわたしをださせて、神の大いなる犠牲を焼き尽くします。
神は、人間を救うために、自身を焼き尽くすのです。

 父よ、わたしの父よ! わたしは初めに言いました、
『わたしは、あなたのみ旨に従うために、ここにおります。』と。
そして、苦しむことができる体を得て あなたのところから出発する恵みの時に言いました、
『わたしは、あなたのみ旨に従うために、ここにおります』と。

そして、今一度、わたしが救うために来たこの人たちを聖化するために、
『わたしは、あなたのみ旨に従うために、ここにおります』といいます。
あなたのみ旨が果たされるまで、いつでも言いましょう・・」。

天に向かって手をあげて祈っていたイエズスは、手を下ろして、
胸の前で組み、下を向いて目を閉じ、内密な祈りにふける。

 長い文をお読み頂いて有難うございました。 一人でも、いいね!の人が居れば、嬉しいです。