MUZMUZ 15  藤 井



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瞑想による自省録 ⑤                 2024.06.01

[ スペインへの旅] 

5月中旬から末にかけて、マドリッドとバルセロナを 各4泊の旅をした。
なぜ今スペインなのか? 
この旅を企画した理由は;
① 今年から研修部門を後継者にまかせたので、少しホッとして記念の旅。
② 美術好きの女房が、以前からサクラダ・ファミリアを見たがっていたこと。
③ 私たちは30年ほど前から YWCAの里親制度のメンバーだが、 
  お世話したモロッコ人の学生が、就職した日本企業から バルセロナに派遣され、3年。
  コロンビア人の美人と結婚、可愛い男の子をもうけたこと。
   
出発の朝が早いので、空港のホテルに前泊。来年再開されるらしいが、現在は直行便がない。
ブラッセル経由でマドリッドへ。ロシアーウクライナ紛争で ロシア上空は飛べないので、
ブラッセルまで1−2時間余分に。
ブラッセルで約3時間乗り継ぎに時間があって、マドリッドには現地時間の23時25分着。
ホテルへ着いたのが 翌日の1時前後。

Door to Doorでは まる1日の旅。 
久しぶりの旅で「やはりまだまだ地球は大きく遠い」が実感。
しかし機内では 5本の新作映画が見られて大満足。
   
翌朝街の探索へ。ホテル ポルセル・ガニベトは トレド通りに面した便利な立地条件。
街の中心マヨール広場へは 徒歩10分。情報センター案内で 仲良くなった青年から
色々な情報を仕入れ、ランチはCava Bala地域のPosada de la villaへ。
お勧めのMadrid Stewが 1日前の予約が必要で食べられなくて残念。
ソル広場、王宮近辺を歩き回って、夕食を食べずに 8時ごろバタンキュ-で爆睡へ。

二日目。プラド美術館へのガイド付きツアーと 10時30分にホテルで待ち合わせ。
ガイドは 小柄な感じの良い女性、美大を卒業してマドリッドへ研鑽を積みに移り住み、
以来30年。宝石アクセサリーの制作に携わるスペイン人の夫と共に 芸術活動。
名画の歴史、画家のあれこれに詳しく、その解説を堪能。ミロをこよなく愛する画家でもある。
「受胎告知」(フラ・アンジェリコ)、「ラス・メニーナス」(ベラスケス)、
ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」、「無原罪のお宿リ」(ムリーリョ)等々。
そのガイドの内容が素晴らしく、追加でソフィア王妃芸術センターへのガイドも お願いする。
レティーロ公園を散策して、ピカソの「ゲルニカ」を満喫する。

三日目は、Madrid City Tour で 旧市街と新市街を観光。
オープンエアーの2階で、日本語の音声ガイドで 街の全体の雰囲気を掴む。
明日は移動日なので、夜は静かに、荷物を整理。

5月19日。プエルタ・デ・アトーチャ駅へ。AVE(高速列車)は なかなか快適。
3時間7分で バルセロナ・サンツ駅へ。マドリッドもバルセロナもスリが多い。
パスポートと余分の現金は ホテルの貴重品ボックスへ、
財布は ズボンの後ろポケットに入れない。
現金は 少なめに前のポケットに。できるだけ地下鉄ではなく、タクシーで。
人混みの多い時には、リュックサック、女性のバッグは前に抱えるように。と 
くどいほど注意される。多くの日本人が 被害に遭っているようだ。

ホテル バルセロナ・センターは高級ショップの多い、バルセロナのシャンデリア通り(?)に
近い、便利なホテル。ガウディのカサ・パトリョ、カサ・ミラへ徒歩10分。
今回のホテルの選択は、利便性で選んで 大正解であった。

4時30分、アディル夫妻とホテルで再会。マラは小柄でコロンビア美人、
2歳弱のイスマイルは 歩き始めで愛くるしい。
アディルは18歳で来日、日本で13年過ごしたが、社会人になり、結婚して子供も授かり、
大人びて大きく成長したようだ。

一日目。ガウディの日。カサ・パトリョ、カサ・ミラ。サクラダ・ファミリアとパルク
・グエル公園とガウディの創造世界を堪能する。
サクラダファミリア聖堂は あまりにも期待しすぎていたので、想像以上ではなく少しがっかり。
むしろバルセロナ大聖堂に静かな感激を覚える。
たぶんテレビや映像で その凄さを先に見すぎていたのかもしれない。

二日目。ラ・ランブル通りを散策。ボケリア市場の活気を楽しむ。
後ピカソ美術館にたっぷりと時間をかける。ピカソの天才的な早熟さ、「青の時代」
ベラスケスの「ラス・メニーナス」の ピカソ流の解釈による連作を楽しむ。
夜はアディル夫妻を ボタフメイロに招待。海鮮料理で 観光客にも大人気の高級店。
エビを堪能する。

三日目。アディルが休暇を取って案内してくれる。ホアン・ミロ財団のミロを探索。
スペインのカタルーニャ州からは、偉大な3人の芸術家、ガウディ、ダリ、そしてミロが誕生。
ピカソも13歳の時から 10年近くパリに移住するまで バルセロナで過ごしている。
オリンピックエリアを散歩して、「シェメイ」で伝統的なパエリアを食する。
あとは のんびりとカタルーニア国立美術館を楽しむ。

あっという間に、バルセロナ3日間の観光が終了する。
 
翌朝 一路エル・プラット空港ターミナル1へ。フランクフルト経由で帰国。
タクシーの支払いにも ビザ・カードを使用したので、両替したユーロが余り、
空港で両替しようとした。驚くなかれ、ユーロを買う場合は、1ユーロが170円だが、
売る場合は137円。その差額に驚く。20%強が手数料とは???
円の力の無さにあらためて驚く。日本の将来は?

機内で映画4作にとどめて、後は体を伸ばして睡眠。なかなか快適に眠れる。
ご機嫌で帰国。

今度の旅は目的が明確で、ゆったりと過ごしたので大満足であった。

後は添付の写真を楽しんでください。





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