MUZMUZ 15  藤 井






瞑想による自省録 ④                 2024.4.27


[スマホ・デトックスにならないで、
     スマホの機能を使いこなそう]と 決意を新たに。
 

スマホで日常の業務を処理する時代になってきた。コロナ以降、その加速化が著しい。
高校生以上はほぼ全員がスマホを持っている。電車の中では「立っている人たちも、
ほぼ全員が下を向いてスマホをいじっている」。
歩いている人の多くがスマホをいじりながら歩いている。危険極まりない。
私は紙媒体派でいまだに電車の中で、書籍や日本経済新聞を読んでいるが、
そのような人は最近とんと見かけない。
  
スマートフォンはいつから普及し始めたのか?
 早速グーグルって見ると、2010年には4%程度、2015年には5割、2019年には
8割、2021年には9割を超えて2022年は94%という。
学生に対するスマホの害も大きく叫ばれている。

スマホの利用状況は、2019年当時で小学生低学年37.2%、高学年38.6%、
中学生89.2%、高校生97%という。
1日の利用時間は、「30分未満」38.5%が最も多く、「1時間以上2時間未満」17.1%、
「2時間以上3時間未満」13.1%。使用時間は年齢が上がるにつれて増える傾向にあり、
小学校高学年以上の3割強は2時間以上使用しているという。

弊害として、「睡眠不足」「親子間の会話が減った」「勉強に集中できなくなり
成績が下がった」「視力の低下。肩こり、頭痛、めまいなどの不調が増加」。
SNS,メールが原因で友人とトラブル等を起こしたと多くの弊害が喧伝されている。
 

これらの状況から判断すると、多くがスマホ中毒に害され、本来の自分を見失っているようだ。
そこで私はスマホ中毒にはなるまいと考えた。スマホは最小限の利用にとどめて、
インターネットに振り回され、「自分」を忘れることはしない。電話、ライン、
メールの受発信、ニュース、乗換案内、検索と最低限の機能の活用だけに限るとした。

Facebookをやり始めたが、他人の日常を知ることは嬉しいが、自分の成長には役立つまいと
中止。「本物の生き方」とスマホの皮層的な発信とは関係がないと考えた。

コロナが発生して最初のワクチンの予約には本当に苦労した。
私は横浜市在住だが、電話ではいつかけても一日中繋がらない。デジタルでは、
システムが不備で途中でなぜか発信できない。
不備なデジタルは何と不便なものかとその時は思った。


ところが、コロナの長期化がデジタルを一段と加速化させて、世界と
日本社会全体が、スマホの機能なしでは過ごせない状況になってきたようだ。

それを最近痛感する。
5月にスペイン旅行を企画、旅行会社に頼んだが、コースは、8日間で5都市を巡る旅とか、
若者向きの旅行プログラムばかりで、高齢者向きではない。
自由に、ゆったりと旅を楽しむことができない。最終的には、マドリッドとバルセロナの
2都市に絞り、飛行機とホテルだけ旅行会社に頼み、スケジュールは
自分でやらざるを得なくなった。これが大変。

美術館、世界遺産の予約を自分でやったが、慣れないせいと諸々のアプリの知識がないためか、
悪戦苦闘。スマホに不慣れで、これでは日常の生活が円滑に進まないと愕然とした。
スマホに対する考え方を変えないといけないと考えた。

私は感覚的には今だに電話による交信により安心感を覚えるが、効率的にはスマホの、
ラインやメールの方が優っている。ホテル、レストランの予約は大抵電話でやる私は、
今まで新幹線、飛行機の予約を自分でスマホでやったことはない。
ホテルのラウンジの注文がウエイターではなく、「スマホで注文」には驚いた。
ポイント・カードが、カードからスマホ上に変わりつつある。等 

スマホが日常の生活の隅々にまで入り込んできた。
これからは日常の業務をスマホでやらざるを得なくなる。スマホを使いこなさないと
快適な生活ができない。スマホに対する考え方を改めた。

スマホを敬して遠ざけるべきではない。スマホ中毒になる程親しんではいるが、
中毒にはならず、「自分を」見失うなわないことだ。スマホに依存するのではなく、
スマホを「自分らしい自分」を確立するための手段・道具にするのだ。
スマホ上の「中身のない、中身0のつながり」ではなく、
真の意味での「心の繋がり」を目指すのだ。「
大切な人との絆、心の静けさ、幸福感」毎日をワクワクさせる為にスマホは存在するのだ。

今後は量子コンピューター、AI,ロボティクス、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、
材料科学、ネットワーク、センサー、3Dプリンティング、拡張現実、仮想現実、
ブロックチェーン等々、テクノロジーが指数関数的に進歩して、
かつそれらが融合して新たな市場を生み出していく。

これからはテクノロジー・リテラシーがより一層必要不可欠になってくる。
それらの新技術に積極的に向かい合い、デジタル・テクノロジー・デトックス(中毒)に
ならないで、デジタルの機能をできるだけ使いこなすことが必要である。

「明るく、楽しく、さわやかに」スマホやAIに対処していこう。

:3月下旬 桜と富士山を見るために、
友人のアメリカ在住のインド人夫妻が日本を訪れた。 
あいにく雨の天候が続き、富士山は見れず、京都の金閣寺は大雨の中、桜も開花を迎えず、
散々な観光案内になったが、楽しい10日間だった。京都の金閣寺は大雨の中、 





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