2025年2月16日の報告
年末年始に自宅脱出して行った安芸方面ツアーと、
2月に阪神タイガースの沖縄キャンプ応援ツアーに行った報告をします。
(1)
年末年始の安芸方面ツアー
結婚して約60年になる。子ども達の家族一同が毎年元旦に我が家に集合して祝賀宴会を開催するのが恒例行事。
4人の子ども達が全員結婚して孫や曾孫を作り、今ではその配偶者が4人、孫が5人、孫の配偶者が3人、
曾孫の3人(6月には4人になる)が増えて、子ども4人と私達夫婦を加えて総勢が21名の大家族。
夫婦2人から出発して21名とは感無量。
しかし高齢の私達夫婦では 21名の祝賀宴会の食べ物や飲み物の準備と後片付けは
難しくなってきたので、今年から年末年始は自宅を脱出して 旅に出ることにした。
最初の旅の行程は、車で広島周辺の島や海岸を巡って
下関から関門トンネルで 新門司に出てフェリーで大阪まで帰る3泊4日の計画。
当初は妻との2人旅の予定だったが、次男夫婦が心配をして一緒に行くことになった。
12月30日に自宅を車で出発して 山陽道で広島の竹原市ヘ向かい街中を散策。
竹原市街はタイムスリップしたような町並みで、製塩業や酒造業で財をなした富裕者が建てた立派なお屋敷、
由緒あるお寺のたたずまい……長い時間を生きてきた建物にいだかれる安心感はとても居心地が良く
「安芸の小京都」の呼び名に納得。
近くの忠海港からフェリーで15分の大久野島に渡り、島でただ一軒の宿泊施設「休暇村大久野島」に宿泊。
大久野島には約600羽の自然のウサギが生息しており、静まりかえった空間と、草が絡みつき風化した建物。
ここに来るまで知らなかった島がたどった戦争の歴史、ここで毒ガス研究が行われて
一時は地図から消されてきたことを知って 何とも言いがたい悶々とした気分になった。
その後1月末頃に、この島で25歳の若者が 99匹もの可愛いウサギを足で蹴って殺したという
悲惨なニュースが報じられていたことは 皆さんご存知と思うが、
現地を訪れた1人として大きな憤りを感じるとともに、時代の歪みを疑いたくなる。
2日目の31日大晦日は 呉市を通って錦帯橋へ向かう。呉市は戦艦大和で有名な軍港があった町で、
現在でも海上自衛隊の大きな海軍基地がある。車道から直ぐ近くに
10数隻の潜水艦が停泊しており、異様な鉄の鯨が並んでいる光景は 何とも壮観そのものであった。
錦帯橋にお昼過ぎに到着。錦帯橋は木造のアーチ橋で、全長は193.3m、アーチ部最高点は川底から約13m。
今から332年前の1973年に 岩国三代目藩主吉川広嘉(ひろよし)により創建されたが、
何度も洪水で流され改良や架替えを繰返して現在の姿を維持している。
春は桜、夏は鵜飼いや花火大会、秋は紅葉、冬には雪化粧と四季折々の景観を満喫できるそうだが、
私が訪れた時は寒空に木枯らし吹く中で、ただ凜として立つ立派な橋が
「俺は橋だぞ」と存在感を鼓舞しているだけに見えた。武家屋敷と町を繋ぐ橋であり、
橋を渡ると歴史を感じる武家大名の屋敷跡が並んでおり、
昔の繁栄の名残が感じられて歴史好きには良き場所である。
錦帯橋の下を流れる錦川を横目に眺めながら 周防大島へ向かい、夕映えがして美しい時刻に到着。
周防大島は、明治時代に約4000人がハワイへ移住し、その子孫との交流が6世にも及ぶ歴史があり、
瀬戸内のハワイと呼ばれる雰囲気があちこちに点在する。
年越しをするインターネットで予約した宿は、築110年を超える古民家の自宅兼民宿。
オーナーは、島育ちの女将と国際結婚した 台湾から来たご主人。一日一組限定宿で、
島の物語や過ごし方などの話を聞きながら 思い出に残る素敵な年越しができて大変良かった。
余談だが、オーナーのこだわりでテレビはなく、紅白歌合戦も聞こえてこない 静かな一年の幕引きができた。
3日目は元旦。朝食にご当地の「おせち」と「おぞうに」が出て、4人で新年を祝う。
オーナーとの別れを偲びながら、一路旅の最後の目的地である 下関の「赤間神宮」に向けて出発。
「赤間神宮」には第81代安徳天皇が祀られている。
800年昔に源平最後の合戦である壇ノ浦の戦いが関門海峡であり、
栄華を誇った平家の敗北を目にした 二位尼時子が幼き8歳の安徳帝を抱いて
「波の下にも都の候」と入水する話は余りにも有名な話。
ここで新年の初詣をして、関門トンネルを越えて新門司港からフェリーに
乗船して大阪へ向かう。
2日朝に大阪南港着。これで今回の旅は無事終了。天候にも恵まれたし
行き先毎に 多くの良き思い出を残すことができた。
何よりも旅の最大目的であった年末年始の我が家からの脱出は、
煩わしい年末の掃除や正月準備は一切なく、
ストレス皆無で 静かな新年を過ごすことができて最高だった。
これから毎年、体力がある限り 年末年始は旅に出ることにしたい。
(2)2月の阪神タイガース沖縄キャンプ応援ツアー
虎キチの妻と2人で、2月6日から 3泊4日で阪神タイガースの沖縄
キャンプを見物応援。観光は全くなく、キャンプ地で選手の練習と紅白戦を観るのと、
夜のグルメ探索だけだったが、キャンプ地は結構面白かったし
旨い沖縄料理が楽しめて それなりに満足できる旅になった。
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