MUZMUZ 15  高 田




2021年11月14日 追伸

出来が良くないのですが 庭仕事中のスナップを添付します。

私も2年ほど前ですが、切れ痔で1年ほど自由に歩けず どうなることかと悩みました。

”自我の中で悶えています”と云うことこそ 遠藤周作が一生かけてテーマにしたことですね。
一人のお遍路でも かならず必ずもう一人の影に付き添われていると云われますね
(洋の東西を問わず)。

高田耕治
安嶋のメール 一部 copy

私は 糖尿の影響もあるかもしれませんが 頻尿で外出時は落ち着きません

宗教 最後の一線 信じることのできる人は ・・・
私はいまだ手前にいて 自我の中で悶えています





2019 オーラルヒストリーより



2021年11月10日 近況です

1.写真:特に新しくは撮っていません。最初に送ったのあまり変わっていないと
  勝手に思っています(頭髪が二三割減ったのはたしかですが)。

2. 近場のもみじ:家のすぐ前は児童公園で、トウカエデとケヤキの高木の紅葉が見事です。
  大通りでは イチョウ並木が遠くまで 黄金色に輝いて見えます。

3. 読書:NHK教育TVで土曜日の昼に放送される「こころの時間」を時々観ています。
  この番組に最近よく登場する人に 若松英輔という批評家がいますが、
  彼の最新の著書「日本人にとってキリスト教とは何か--遠藤周作「深い河」から考える」      (NHK出版新書 662)」 を散歩の途中に立ち寄る本屋で見つけ、早速入手しました。

  遠藤最後の小説となる「深い河」を完成させるため、
  病魔に冒されつつも 150回を超える勉強会を仏教関係者を交えて 主催したとのことです。

  独立した個人を重視するヨーロッパとは違い、
  日本では "袖振り合うも他生の縁"というコトバが
  ひとりひとりの心に 沁み込んでいるのでしょうか。

  つくば市にて、 高田 耕治




2021年8月5日 近況

我々と同年代の益川さん等の仕事は もう古典的になってしまい、
抽象的な数学を駆使する 今の素粒子物理には、この歳では もうとても追いつけません。

そんなことで、もう一寸、人間にかかわった方面を論じた本を ぼつぼつ読んでいます。
その一つは、シュレーディンガー方程式という量子力学の基礎となる式を1920年代に確立した、
そのシュレーディンガーが書いた「生命とは何か」です。

この日本語訳は 岩波新書として出版され、大学にいるころ入手しましたが読まずじまいでした。
しかしやっと最近になって眼を通しててみると、
いろいろと含蓄に富んだ内容のすばらしい本であることが分かりました
(最近、岩波新書から岩波文庫に“昇格"しています)。

彼はこの他にも"Nature and Greeks”や”Science and Humanism”など
幾つかの本をCambridge大学から出版していて、ぼつぼつ読んで行こうと思っています。

それには 古代ギリシャ哲学から近代哲学、宗教学などの基礎も
勉強しなければならないでしょうが、さてどうなることやら・・・・。

でも > 生命の流れは不規則でままならぬものとは よくぞ云っていただきました。
それで上のような駄文を記しました。

さて、天候に問題がないかぎり 夕方には必ず散歩することを 日課にしています。
住宅街から一寸離れたところに 幅100メートルほどの水田が1キロほど広がっています。
それに沿った、車も人もあまり通らず、高い照葉樹林がつながっている小道を
好んで歩いています。はるか彼方まで稲が青々と育っているのが見渡せます。

今年は7月に高温の日が多かったせいか、いつもより稲穂の成熟度が早いようで、
炊き立てのご飯と同じ香りが 風にのってほのかに匂ってきます。

このお米が 次の1年の私の命の糧になるのかと思うと、
何だか稲穂に向かって 頭を下げたいような気持ちがおこってきます。

以上、取留めのないことを書きました。健康にお気を付けてください。

田 耕治



旧ページ 21/05/27