木 下  2025/06/02



 


  関東はまだ梅雨入り前なのに 雨と曇天が多い。


  一昨日は涼しいというより寒く 肌着を長袖をした。


  昨日からまた暑くなり半袖に。今日は好天だが 明日はまた雨予想。


  体調と崩さないよう 何とか踏みとどまっているが、

  夜間頻尿は相変わらずで
 寝不足気味。



 

  5月(近況)

  ローマ時間58日の夕刻に米国シカゴ出身で南米ペルーでの司牧経験が永く、

  ヴァチカン司教省長官である プレヴォスト枢機卿が新教皇に選出された。

  レオ14世を名乗る。

  フランシスコ教皇の421日の帰天以来、信徒として最大の関心を持って、関連の

  ニュースをフォローした。

  映画「教皇選挙」の影響もあるのだろう、世間の関心も高く

  一般紙やネットニュースでも種々報道されたが、ヴァチカンの公式発表はもとより、

  独立系でカトリック専門のニュース解説/評論のインターネットメディアのCrux

  LaCroix Internationalの記事を、

  やはりカトリックニュース専門の日本の独立系インターネットマガジン「あい」経由で、毎日フォローした。                                                      

  私の理解では、教皇には、福音宣教司牧者としてのカリスマ、ヴァチカン/教皇庁を

  統治する能力(財政や職員官僚組織の掌握)、カトリックという大組織のリーダー,

  宗教者として世界へ向けての発信力/大国のリーダーに物申す政治力 が求められる。

  これは大変な要求だ。422日からコンクラーベの前日の56日まで日曜と51日(イタリアの休日)を除いて

  毎日枢機卿会議が開かれ、教会が抱える問題/課題、

  社会全体が、世界が、人類が、抱える問題/課題、について意見が交換され、課題の

  共有と深化、枢機卿それぞれの相互理解、への努力が祈りの内になされたようだ。

  58日夜11時ごろ床に就く前にニュースを見たが、まだ決まっていなかった。

  59日午前3時ごろだったろうか、トイレに起きた時に、枕元のスマホでチェックしたら新教皇レオ14世選出が報じられていた。

  Cruxが毎日一人ずつ有力候補者のプロフィール、長所・短所を詳細に解説していたが、

  プレヴォスト枢機卿は10番目にその名があがっていた。

  新教皇が選出されてから、3週間余りたち、レオ14世のメッセージやメディアの解説

  に接して、信徒として安堵とともに強い期待を持っている。

  コンクラーベに参加した菊地枢機卿の言葉「私たち枢機卿団は、主イエスご自身が

  すでに選ばれているに違いないペトロの後継者を見いだすために、祈りの内に投票を続けた」という言葉が刺さる。

  やはり聖霊は降りてきたのだ。

  新教皇はレオという名前の意味するところも明確に述べておられる。

  トランプに率いられた米国の自己中心主義をはじめ世界中の分断や争い、山積する難題に

  どのように対応されるのだろう。先行き容易な道ではないが、楽しみだ。


  さてさて、足元の自分の生活に目をやると、なんとも下世話なことだ。

  親しい知人夫妻が我が家に来てくれるというので、大掃除。

  家内が逝って一人暮らしになってからは滅多に来客がない。

  この前、我が家に来客があったのは2年前だ

  お二人はコーヒーを飲まないので、紅茶を準備せねば、レモンと砂糖も必要だな、

  2年前友人が来たときはコーヒー用の砂糖がなくて困った。普段自分が砂糖を使わないのでついうっかりだった。

  ケーキぐらい準備しなくちゃあ。紅茶カップ、受け皿、スプーン、フォークなど普段使ってないので洗っておかなくては。

  ソファーは猫の寝床にしているので、さてどうしたものか。そうそうトイレの掃除も。  

  多少ドタバタしたが、3時間半の歓談は実に楽しかった。やはり家の中に人が複数いるのは良いものだ。

  なんだか家事の調子が出てきたので、滞っていたポロシャツとズボンのボタン付け、

  とれていたのを一気に3点修理。指が固くばね指なので、大きな針を使う。

  糸通しがあるのでそちらは良いのだが、視力が衰えボタンの穴に針がなかなか入らない。

  よく見ようとつい目を近づけて、針で目を刺しそうになってヒヤッとする。要注意だ!

  次から眼鏡をかけてやろう。

  小学校の家庭科の授業がこんなところで役にたつ。あの頃、指先は器用だったな。

  さらに溜まっていた冬用のシーツや布団カバー、冬物衣類の洗濯も実行。

  いや、主婦の仕事は名称をはっきりつけられないこまごまとした雑務も

  いろいろあって大変だ。

  ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの代表作「百年の孤独」を何とか読みおえたが

  もともと翻訳文は読み難いうえ、100年の間の一族の話なので同じような名前が

  次々出てきて、家系図を見ながら読まないと混乱する。それに、リアル(現実)と

  シュール(超現実)が入り混じって私には難物だった。

  それに比べると友人が薦めてくれた「俺たちの箱根駅伝」(池井戸 潤)は引き込まれ

  あっという間に上下巻とも読みおえた。

  箱根駅伝には関東の大学20校が参加するが、予選に落ちた大学から「関東学生連合」として

  1チーム参加する。2014年以前は「関東学連選抜チーム」と称された。

  ただ、順位も記録も参考に過ぎないのでモーチベーションが低く、例年,下位で低迷している。

  そのチームが活躍する物語である。

  スポーツ番組としてTV局の真摯で入念な取材と準備、二日間にわたる長時間そして長い距離を

  臨機に画面に捉え、解説する技術とマネージメント、大学チームの中の鍛錬、葛藤や監督の走りの哲学、

  本番での迫力ある駆け引きが実にいきいきと描かれ素直に

  真っすぐに熱く感動を与える。

  (現実の箱根駅伝史では2008年に現在の青学の原監督が初めての箱根駅伝監督として

  この選抜チームを率いて4位相当という結果を出している。)

  読みおえた後すっきりと爽やかな気持ちになれる作品だった。

  来年の正月の箱根駅伝はこれまでよりも、もっと深く楽しめるだろう。

  木下

  


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